くまてつ@中国です。
今までもボランティアで日本語の先生をしたことはあったので日本語教師という仕事に関心はありました。
でも日本国内では日本語教師はまさにボランティア扱いでビジネスにはならないって雰囲気もありそれ以上調べることもしなかったのですけど、ここ中国では事情が違います。
中国にとって日本は隣にある経済大国。
そして多くの中国人にとっては不思議な国「日本」
こちらで知り合った中国人の多くは日本と言えば桜が咲き乱れ、清潔で、美味しい食べ物にあふれているって印象のようです。
さらに中国人男性は日本女性はみなお淑やかで従順。
中国人女性は日本人男性はたいてい働き者で優しいと思い込んでいます。
いくらか男女差別はあるものの中国の何でも自由主義とは違うところに魅力を感じているようです。
というわけで日本語を学び日本の大学へ進学する、もしくは日系企業に就職したいという人は大勢います。
できれば素敵な人に出会いたいなんて本気で思っている人もいます。
なかには暇だから日本語を勉強してアニメを見たいって言う人も大勢います。
それで中国では日本語教師の仕事は結構豊富にありそうです。
というわけで中国で生活してみたいと思っている推定800人程度(適当)の日本人のために日本語教師になって中国で生活する方法について調べてみましたのでご紹介します。
そもそも日本語教師の資格とは?
そんな資格はありません。名乗ればあなたも日本語教師です。
実は小学校教員の資格のような明確な資格は日本語教師にはありません。
ですから日本語教師になる!と宣言すれば、あなたも日本語教師です。
しかしいくら自分は日本語教師ですと主張しても、企業は相手にはしてくれません。だってその主張に根拠はありませんから。
というわけで、一般には下記の4つのうちどれかを満たしていれば日本語教師としての能力があると見なされるようです。
日本語教師としての能力があると見なされるために満たすべき4項目。
- 大学において日本語教育に関する主専攻または副専攻を修了し、卒業した者。または大学において日本語教育に関する科目を26単位以上取得し、卒業した者
- 日本語教育能力検定試験に合格した者
- 文化庁の『日本語教員養成において必要とされる教育内容』のガイドラインに準拠した420時間の講習を受けた者
- その他これらの者と同等以上の能力があると認められる者
この4項目のうちのどれか1つを満たしてれば、自信をもって日本語教師を名乗れます。
4番の同等の能力があると見なされるっていうのは、たとえば日本語学校で教師として2年以上勤めた経験があるとかそういうことらしいです。
日本語教師としてキャリアをスタートさせるのに最も簡単な方法は?
一番簡単なのが「420時間」の講習を受けてしまうことです。
専門学校のようなところで学ぶのも良し。
通信講座で学んでも資格を得ることができます。
しかしこの資格・・・
「ただ420時間の日本語教育に関する授業を受けた」という証明書のみが根拠となります。
つまり、通信講座もしくは専門学校が発行する「受講修了書」が資格の根拠となります。
実際にこの資格を持っていれば中国で就職できるのか?
日本語専門の予備校のようなところで聞いてみました。
答えは・・・
「検討の余地はあります」ってことでした。
恐らく採用してくれますし、ビザを取得するのも手伝ってくれますが、就労ビザがでるかどうかは微妙な感じです。
努力家であれば「日本語教育能力検定試験」をパスするのが良いかも
10月頃に試験があります。勉強期間は6ヶ月くらいかな?
この日本語教育能力検定試験をパスすれば、420時間の講習を受けた人と同様の知識があると見なされます。
じつはわたくし・・・
4年ほど前にこの試験を受けたことがあります。
試験前に10時間ほど勉強して本番に臨みました。
自己採点は60点・・・
70点以上で作文を読んでもらえるわけですから、見事に足きりにて不合格だったわけです。
マークシート形式での受験ですから25-30点は誰でも取れます。
勉強していなければ70点以上はまず無理の内容です。
独学でパスできれば受験料と参考書さらに問題集代でクリア。
コストは3万円程度ですむはずです。
受験料がだいたい1万円ほど。さらにこれに参考書と問題集を追加して本番に臨みましょう。
で「日本語教育能力検定試験」は就職に役立つのか?
これも420時間の講習を受けた人と同様、中国での就職にはかなり有利にはなります。
しかし就労ビザがでるかどうかは微妙です。
ここ中国は不思議な国で「大卒」であれば「ビザ」を出してくれますが、そうでないと本当に厳しくなります。
実は無敵の資格があります。
それはただ日本国籍をもつ人が「大学卒業以上」の学歴を持っていること。
はい。
実は大卒であれば学部を問わず中国では日本語教師として採用されます。
多くの友人が大学で日本語の先生として働いていますが、彼らのほとんどは大卒です。
学部は様々ですが、中国の専門学校、大学の採用担当者はまったく気にしていないようです。
もし専攻が日本語教育もしくは日本語教育に関する科目を26単位以上取得して卒業したならベスト。
この経歴を持っていればどうどうと日本語教師として名乗れるだけではなく、ここ中国での採用は問題ありません。
おそらく就職先がビザに必要な書類をすべて出してくれますし、待遇も決して悪くはありません。
友人は大学が提供する社宅に住み、週のうち6回90分の授業をおこなうだけで良いという仕事をしています。
採用先は大学で非常に安定しているようです。
中国生活を楽しんでいるようですよ。でもとっても田舎だけどね。
くまてつも日本語教育能力検定試験に再チャレンジすることにしました。
40を超えたオッサンですが、後の人生のことを考えてもう一度検定試験を受けてみようと思います。
教わることも教えることも大好きですし、外国語学習のつらさと楽しさを味わったわたしにきっと日本語の先生は向いていると信じて今年の日本語教育能力検定試験にチャレンジしてみようと思います。
すでにアマゾンにて6冊の本を購入しました。
しめて14,000円!
安くはありませんが、これで合格できればとってもお買い得です。
というわけで、新たなる挑戦2016。
今後の勉強の様子もこのブログでご紹介していきますので、温かい目で見守ってくださいね。
冷たい目では見ないでね。
くまてつでした。