
中国出張エキスパート。くまてつです。
わたしの取引先はすべて広東省に集中しています。
そのなかでも広州市、もしくは深セン市か東莞(ドンガン)に集中しています。
というわけで、日本からの移動はおおむね香港国際空港に到着し、深セン経由でそれぞれの場所へ移動することが多いのですが、中国語がままらなかったころに困ったを解決する情報とアイテムをここに置いておきます。
そうそうここで説明している高速鉄道とは、「广深线」(広深線、Guangzhou-Shenzhen Railway)のことですよ。
中国の高速鉄道(動車 dengche)のルールは日本と違う。
切符は基本的には指定席しかありません。

2014年に乗車したときの切符の写真です。
現在もこのスタイルのままですね。
指で隠しているところには、パスポートの番号や名前の一部が書かれています。
深セン → 常平と記載されているところの下に、列車の出発時刻と座席番号が記載されています。
実は中国の鉄道は自由席がなく、窓口で切符を買うと、もっとも間近だろうと切符売りの方が判断した時刻のものが出てきます。
もちろん、遅い時間を前もって購入することも可能です。
混雑時は2時間後の出発便の切符を出されることもあります。もっと早く出るものに変えてくれと言っても変更はしてくれません。
「早い便に勝手に乗る」という荒技で乗り切ることができるのですが、そのときの注意点は後半で紹介します。
そうそうこの荒技を使うのであれば1等を選んでおくことを勧めます。
理由は座席が空いているので、座れる可能性が高くなりますよ。
1等席と2等席の違いは・・・
残念ながらほとんどありません。
価格もほとんど差がありません。決定的な違いは窓際にコンセントがあるってことでしょうか?
もし通路側の席に指定されればそれも使えませんので、わざわざ1等を選ぶのもどうかと思います。
経験上、1等車両の方が空いていることが多く、快適そうに思えますが落とし穴もあります。
1等車両は先頭か最後の車両となっており、プラットホームを延々と歩くことになる可能性もあります。
というわけでどちらを選んでもさほど違いはありません。
チケットを購入するときにはパスポートの提示が必要
飛行機と同じです。
誰がどこからどこまで移動するのかは記録されています。
ホテルに滞在するときにもパスポートを提示して、データが記録されていますので外国人がどこでなにをしているのかを追跡することが可能です。
中国国籍の方も「身分証」を提示しないとチケットを購入できませんので、それは同じですね。
もし自分の指定席に誰かが座っていた場合は、2つの方法があります。

もし空席が多ければ・・・
適当に空いている席に座ることをお勧めします。
混雑していない時期や時間帯であれば、ガラガラです。わざわざ誰かに移動してもらう必要もありません。
ここは大陸。細かいところは気にしません。
比較的混雑していれば・・・
チケットをその人に見せましょう。
中国人も何も言わずにチケットを見せてくる人が多いので、わたしたちもそうしても問題ありません。
にっこり笑う必要もありませんが、ここは愛想良くしておいても損はないと思います。
わたしは中国語学習者でもあるので、隣の人が話しかけてきてくれるのであれば大歓迎ですし、気持ちの良い外国人をここでは目指していますので、穏やかな雰囲気を作り出すことを目標にしています。
チケットを見せれば、その人はすぐに席を替わってくれると思いますよ。
もめることは今まで30回ほどは利用したと思いますが、今までいちどもありませんでした。
ちなみに出発駅からの乗車でなければ、たいてい誰かが自分の席に座っています。このあたりの感覚は日本とは違っていると思いますので気にしないことにする方が精神衛生的にも良いと思います。
チケットが指定している便とは違うものに乗ることに決めた場合。
空いている座席に座りましょう。問題ありません。
前述の通り、そもそも指定席を厳密に守るという考えが浸透していませんので、問題になりません。
心配であれば、電車が動き出してから空席を見つけて座りましょう。
そして次の駅に着いたら立ち上がって踊り場に移動し、また動き出してから座れば問題ありません。
でも、ずっと座っていても問題になりませんので、気にしすぎないことが良いと思います。
1等席はチケットの確認がありますが、指定された便でなくても指摘はされません。
2016年現在、今までのところ2等席ではチケットの確認はありません。
1等席もチケットが1等のものかどうかを見ているだけで、席があっているかとか、便が合っているかどうかを確認はされません。
というわけで、ここも問題にはならないと思います。
わたしはたいてい指定された便よりも早いものに乗ってしまいますが、時間に余裕があるのであれば指定された便に乗るのが最も安心ではあるでしょうね。
くまてつでした。