
くまてつです。
先回は外国語学習を始めたばかりの初心者なら「使わない単語」は捨てなさいということを提言させていただきました。
今回はすべての外国語学習初心者にお伝えしたいのは・・・
複雑な文法を勉強する必要は全くないってことです。
文法を学びだすと、すぐに複雑な構文を覚えたくなります。
というか、それを覚えなければいけないような気分になります。
これは大間違いです。
今の自分とその言語を母語とする子供を比較してください。
だいたい何歳くらいのレベルでしょうか?
おそらく2歳とか、3歳の子供と同じレベルではないでしょうか?
そんな子供が突然拡張高い言い回しを使いだしたとしたらとっても滑稽です。
複雑な言い回しを無理に使うとすごく変な感じになります。
わたしも初心者の頃に、本で見つけたカッコいい言い方をまねて中国語で話していたら、ネイティブの友人にから「今日は大学教授みたいな話し方と、赤ちゃんのような言い回しが一緒になっていて変だったよ」ってストレートに指摘をいただきました。
解決策は、身の丈にあった言い方を完全にマスターするってことです。
使える単語も多くはないのですから、単純で短い言い方で意志を通わせることが大事のように思います。
これだけは覚えておきましょう。
AはBである。もしくはAはBではない。
すべての基本ですね。
わたしは日本人です。とか、わたしはアメリカ人ではありません。
もしくは、これはリンゴではありません。またはこれはサクランボです。などは言えないとむしろ困ります。
これに加えて・・・
AはBですか?そしてそれに対する返答の仕方。
あなたは中国人ですか?
そうです。いいえ違います。などを覚えておきましょう。
これは食べ物ですか?とか、これはお酒ですか?など話せるとリスクがかなり減りますね。
においをかいで判断するのはスマートではありません。
簡単な動詞の使い方も大事。
彼は歌う。私は泣く。など動詞の使い方を覚えておきましょう。
たとえば、中国へ行く。中国へ行きたい。中国へは行きたくない。などと言えるだけで会話のはばがグーンと広がります。
さらに接続語を少々使えれば自在に会話できます。
~なので、~だけれども、しかし、とはいえ、などの接続語も覚えておきましょう。
これで会話のほとんどは網羅できます。
たとえば、彼は日本人です。しかし日本が好きではありません。それで、中国に引っ越しました。など簡単な単語と構文だけですが、いくらか深い内容を伝えることができます。
文法を学ぶときには簡単な言い方を組み合わせて複雑な考えを伝える方法を習得するということ。
これにつきると思います。
よく彼の話し方は拡張高いなんてコメントを聞きますが、内容を覚えていないのであれば話していないのとおんなじです。
むしろ簡潔明快、そして理路整然と話す方法を習得する方が良いと思います。
そのような話し方ができれば、自分の言いたいことを伝えるという喜びを初心者でも実感できると思います。
どうしても必要になってきたら、難しい言い方を勉強して下さい。
それは中級クラスになってからで十分に間に合いますよ。
くまてつでした。