
くまてつです。2007年に中国語の学習を始め、いまでは中国語圏であればどこに放り込まれても何とかなるレベルにまで上達することができました。
1000人以上の人の前で中国語でのスピーチもこなすこともある私ですが、ここに来るまでに相当な遠回りをしたように思います。
というわけで、2007年にさかのぼって自分にアドバイスするとしたらきっとこんなことを言うだろうなということをまとめてご紹介していきます。
初心者だった私が必要としていたアドバイスは考えてみると6つほどありそうです。
その最初のものは・・・・使わない単語は捨てる。
最初に中国語を学んだクラスでは、頻出単語800を暗記できれば会話の80%を理解できるということがたびたび強調されました。
当時の私はこれを真に受けて、800で8割ならやる価値があると本気で思ったものです。
しかし、800の新しい単語を覚える作業は非常な困難を伴いました。
この800で8割というのが信用できない。
暗記すれば会話の8割を理解できるとの触れ込みの頻出率トップ800単語ですが、この会話とはなんのことを指して用いられているのでしょうか?
おそらく一般成人の会話を言語学者が分析してリストアップしたものでしょう。
そしてその会話の主はありとあらゆる人が含まれています。というわけで会話の内容も多種多様です。つまり、今日の夕食の献立から世界経済にかかわる論争まで含まれている可能性があるってわけです。
その中からの頻出単語800は確かに習得目標にすべき教材でしょうが、それは中級者向けです。これにたどり着く前に初心者は簡単に挫折してしまいます。
いつ使うかわからない単語を覚え続けるのって決して楽ではありません。
わたしもがっつり挫折しまして、結局この800語リストを真面目に勉強する意欲を保てませんでした。
それでそんなリストは捨ててしまいましょう。
むしろ準備すべきなのは「私の頻出800語リスト」です。
目の前に外国人がいることを想定してください。
何を話してみたいですが?
たとえば「こんにちは」とか、「今日寒いですね」などのあいさつでしょうか?まただれかを遊びに誘ってみたいでしょうか?食事に招待してみたいでしょうか?自己紹介をしてみたいですか?
これこそ今あなたが本当に必要としている外国語の単語リストです。
そこから勉強していくことに価値があります。
だってそれこそまさに今あなたにとって必要な語彙だからです。
自分の話してみたいことをノートに書き連ねてみましょう。
そして辞書を開いて必要な単語を調べます。
辞書には例文があり、よく考えられているので、言ってみたいと思う構文が記載されています。
これをノートなどにまとめていきます。
そうすると出来上がるのが、あなたにとっての頻出単語リストです。
そしてそれを丸暗記してしまいましょう。
人は80回ほど口に出してみると、たいてい覚えることができるそうですよ。
そのあと使わないと忘れてしまいますけどね。
初心者にとって参考書の正しい使い方とは?
初心者が参考書を買ったのであれば、それを最初から勉強するのではなくて、使いたいと思う部分がないかを最初に確認します。
そうすることで、今は使わないことを勉強しないで済みます。
今の自分が使うかもしれないところだけをピックアップして、そこをがっちり習得してください。
わたしの場合、使わないことを勉強したいと思えるほどストイックな学習者ではありませんでしたので、この方法を見つけるまでは大変でした。
当時の私にとって参考書を買うとは、勉強しなくてはという焦りを解消することが目的だったからです。でも自分に必要な箇所だけ勉強すれば良いのだと考え方を切り替えてからは、2000円の参考書から1つでも使える単語、フレーズを見つけ出せれば儲けものと思うようになり、その積み重ねで初級者を脱出できました。
というわけで、外国語学習の初級者のみなさん。
単語は自分でセレクトして勉強しましょうね。
そうそう言い忘れましたが、というわけで質の良い辞書は最初に購入しておきましょう。
電子辞書やiPhoneアプリなどがおすすめですよ。
書籍版の辞書は高くて重たいので、大人の学習者には不向きのように思います。
でも付箋が大量に張られている辞書ってちょっとうれしいですけどね。
メンタルは小学生並み。
くまてつでした。